この「オズの魔法使い」はアメリカの作家であるライマン・フランク・ボームが書いた児童文学作品です。第一作の「オズの素敵な魔法使い」が商業的に大成功を収め、その後もつぎつぎと続編が生まれることになります。映画「Return to Oz」は、続編の「オズの虹の国」と「オズとオズマ姫」を原作としてディズニーが製作した実写映画で、1985年に公開されました。当時、父に映画館に連れて行ってもらい鑑賞したことを覚えています。
ここ数年で見た映画のなかで、Return to Ozに似た雰囲気の印象深い映画に「アリス」と「パンズ・ラビリンス」があります。「アリス」はチェコスロバキア出身のヤン・シュヴァンクマイエル監督の1988年の作品で、「パンズ・ラビリンス」はギレルモ・デルトロ監督の2006年の作品です。これらについてはまた機会があったら書きたいと思っています。
この映画は、1966年アメリカの小説家、ハリイ・ハリスンの「人間がいっぱい(原題 Make Room! Make Room!)」を原作としてつくられました。ちなみに、2006年に日本で舞台化されたときは、映画で主人公が最後に叫ぶ「真実を暴くセリフ」がそのまま公演タイトルになっているそうです。それってネタバレしていますよね…?