「ソイレント・グリーン」と「人間がいっぱい」

2、3年前でしょうか。BSプレミアムで放映されていた「ソイレント・グリーン」という映画を、とくに事前の知識がないままに観ました。1973年の公開作品です。 2022年、爆発的な人口増加と環境汚染に見舞われたニューヨーク。続きを読む “「ソイレント・グリーン」と「人間がいっぱい」”

不思議惑星キン・ザ・ザ

「不思議惑星キン・ザ・ザ」は1986年にソビエト連邦にて製作されたSF映画です。以前、レンタルビデオ店でたまたま手に取り、そのジャケットに魅かれて借りてみました。 冬のモスクワ。主人公のひとりが路上ではだしの男を見つけ心続きを読む “不思議惑星キン・ザ・ザ”

豊田市美術館 ボイス+パレルモ展

2021年5月12日は、ヨーゼフ・ボイスの100回目の誕生日でした。新型コロナウイルス感染の流行が少し落ち着いていた先月上旬、豊田市美術館で開催されているボイス+パレルモ展に足を運びました。 豊田市美術館は建築家・谷口吉続きを読む “豊田市美術館 ボイス+パレルモ展”

京都大学未来フォーラム 森見登美彦氏対談

第77回京都大学未来フォーラムでは、作家の森見登美彦氏(農学研究科・修士課程修了)と人文科学研究所の藤原辰史准教授の対談がおこなわれ、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため先月までオンデマンド配信されていました。 森見氏続きを読む “京都大学未来フォーラム 森見登美彦氏対談”

フランツ・カフカ「流刑地にて」

「変身」、「審判」や「城」などの作品で有名なフランツ・カフカですが、「流刑地にて」という短編小説も残しています。 流刑地で行なわれる、奇妙な機械を用いての死刑執行。その機械は、「ベッド」「馬鍬」「製図屋」と呼ばれる三つの続きを読む “フランツ・カフカ「流刑地にて」”

猪熊弦一郎のおもちゃ箱

猪熊弦一郎は昭和期を代表する洋画家の一人。「絵を描くには勇気がいる」が口癖だった猪熊は、具象から抽象へ、更に両方が融合した形態へ、常に新しいものに挑戦し続けた画家である。(NHK人物録より) しばらく前のことですが、書店続きを読む “猪熊弦一郎のおもちゃ箱”

アウトサイダー・アート

1945年にフランスの画家ジャン・デュビュッフェは精神疾患患者など美術の専門教育を受けていない人々が他者を意識せずに創作した芸術をアール・ブリュット、すなわち“生(き)の芸術”と名づけました。その後、1972年にイギリス続きを読む “アウトサイダー・アート”

ソール・ライターと回顧展

ソール・ライターのような写真家は珍しい。ファッション写真の分野で成功をおさめながら、1980年代以降、色彩とフォルムの純粋な美しさを捉えることを希求する「自分の写真」を撮ることだけに専念していく。彼の写真の被写体は、彼の続きを読む “ソール・ライターと回顧展”

「イノセンス」と「未来のイヴ」

押井守監督のアニメ映画「イノセンス」は「Ghost in the shell/攻殻機動隊」の続編となる作品です。2004年に公開されました。この映画の冒頭はフランスの作家ヴィリエ・ド・リラダン「未来のイヴ」からの引用で始続きを読む “「イノセンス」と「未来のイヴ」”

ルイジ・ギッリ「Atelier Morandi」

ジョルジョ・モランディ(1890-1964)は卓上の静物と風景を描き続けたことで知られるイタリアの画家です。そのモランディの亡き後、そのままにされていたモランディのアトリエをイタリアの写真家ルイジ・ギッリ(1943ー19続きを読む “ルイジ・ギッリ「Atelier Morandi」”