「できる研究者の論文生産術」

論文としてまとめなくてはならない実験データが溜まってきてしまいました。そんな自分に活をいれるため、久しぶりに本棚からポール・J・シルヴィア著『できる研究者の論文生産術』を取り出し、また読みはじめました。

たしかこの本のことは冒頭に推薦の言葉を書かれた三中信宏さんによる宣伝で知り、Amazonですぐに予約・購入した、と記憶しています。ちなみに、「みなか先生」は私が勝手にメンターと思っている進化生物学・生物統計学の研究者です。数年前には統計学の集中講義のため霊長類研究所に来られていて、学食や廊下でお見かけしました。しかしMatlab派だった私は、Rをつかうという理由だけで当時は講義を受講しなかったのです…なぜだ…自分…。

話は逸れましたが、この本の原題はHow to Write a lotで、文字通り、研究者がたくさん文章を書くためにはどうすればよいか、ということを教えてくれます。一番大事なのは、週末だったり長期休みをあてにして執筆時間をみつけたり待ったりせず、日々のスケジュールの中に執筆時間を割り振ってそれを死守する、ということです。最初に読んだときにはこの考えに感銘を受けました。その後、折に触れて読み返したりしています。とはいってもまだ完全なスケジュール派にはなりきれていません。それでも、英語も堪能ではない自分が(それほどハイペースとは言えないまで)現在までにいくつか国際誌から論文を出せているのは、この本に依るところが大きいと思っています。

最初に読んだ2015年は学位を取得して2年ちょっとの駆け出しのポスドクでした。あれから8年経ちました。いまこの本を読み返すと、査読や共著論文、指導学生に対する心構えなど前回までは読み飛ばしていた部分から新たな学びを得たりしています。

投稿者: Naho KONOIKE

大学の研究室で脳の研究をしています。このサイトでは、研究活動の紹介とともに日々感じたことなどを綴っています。このサイトのコンテンツは個人の見解であり、所属する機関とは関係ありません。

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