「ひとまねこざる」とレイ夫妻

『ひとまねこざる』は好奇心旺盛なさるのじょーじが主人公の物語です。じょーじは黄色い帽子のおじさんにアフリカから連れてこられて、一緒に住んでいます。そんなじょーじの日常が絵本では綴られています。 夫であるH.A.レイがおも続きを読む “「ひとまねこざる」とレイ夫妻”

ヤン・ポトツキ「サラゴサ手稿」

“ポーランドの貴族ポトツキが仏語で著した奇想天外な物語。(岩波書店)”  と紹介される『サラゴサ手稿』の存在をはじめて知ったのは国書刊行会の世界幻想文学大系〈第19巻〉でした。『ヴォイニッチ写本の続きを読む “ヤン・ポトツキ「サラゴサ手稿」”

ロバート・コルカ―「統合失調症の一家: 遺伝か、環境か」

先月、(少なくとも私の周囲では)話題沸騰中の「統合失調症の一族」を読了しました。12人のこどものうち6人が統合失調症を発症したアメリカのとある大家族の軌跡を追うノンフィクション作品です。両親の馴れ初めから、家庭環境、発症続きを読む “ロバート・コルカ―「統合失調症の一家: 遺伝か、環境か」”

「ゼロの未来」と「未来世紀ブラジル」

2013年に製作されたテリー・ギリアム監督のSF映画『ゼロの未来』を観ました。荒廃した都市とネットワークによる監視社会、サイケデリックで風変わりな登場人物、とテリー・ギリアム・ワールド全開な作品でした。 近未来世界。世間続きを読む “「ゼロの未来」と「未来世紀ブラジル」”

「エコール」と「エヴォリューション」

映画「エコール」と「エヴォリューション」が同じ監督の作品と知らずに立て続けに観ました。これも何かの縁かと思い、文として記録に残したいと思います。 ルシール・アザリロヴィック(1961-)はフランスの映画監督です。「カルネ続きを読む “「エコール」と「エヴォリューション」”

京都国際マンガミュージアム

数か月前になりますが、京都国際まんがミュージアムを訪れました。京都市とマンガ学部がある京都精華大学の共同事業で、博物館のような図書館のような文化施設です。約30万点の資料が保管・管理されており、そのうち5万冊のマンガは管続きを読む “京都国際マンガミュージアム”

国分拓「ヤノマミ」と「ノモレ」

国分拓『ヤノマミ』はNHKの番組ディレクターである筆者が、アマゾンに住む先住民であるヤノマミ族とともに暮らした150日間の体験をまとめたものです。彼らのことばや食べ物に始まり、出産や死者の弔いに現れた死生観に至るまで、筆続きを読む “国分拓「ヤノマミ」と「ノモレ」”

「ウィリーズ・ワンダーランド」

映画や本、まんがや絵画など人ひとりが一生のうちに手に取れる作品数には限りがあります。そのなかで、何かのつながりで出会った作品とそこに費やした時間は大切にしたいものです。自分にとってのその作品の価値は、意外に、他人の評価と続きを読む “「ウィリーズ・ワンダーランド」”

『チロンヌプカムイ イオマンテ』歌と踊りと霊的儀式

このブログでも紹介した『チロンヌプカムイ イオマンテ』を先月、劇場で観てきました。1986年に行われたアイヌの祭祀「キタキツネの霊送り」を記録したドキュメンタリー映画です。 この映画では、イオマンテ(霊送り)の儀式だけで続きを読む “『チロンヌプカムイ イオマンテ』歌と踊りと霊的儀式”