国分拓「ヤノマミ」と「ノモレ」

国分拓『ヤノマミ』はNHKの番組ディレクターである筆者が、アマゾンに住む先住民であるヤノマミ族とともに暮らした150日間の体験をまとめたものです。彼らのことばや食べ物に始まり、出産や死者の弔いに現れた死生観に至るまで、筆続きを読む “国分拓「ヤノマミ」と「ノモレ」”

「ウィリーズ・ワンダーランド」

映画や本、まんがや絵画など人ひとりが一生のうちに手に取れる作品数には限りがあります。そのなかで、何かのつながりで出会った作品とそこに費やした時間は大切にしたいものです。自分にとってのその作品の価値は、意外に、他人の評価と続きを読む “「ウィリーズ・ワンダーランド」”

『チロンヌプカムイ イオマンテ』歌と踊りと霊的儀式

このブログでも紹介した『チロンヌプカムイ イオマンテ』を先月、劇場で観てきました。1986年に行われたアイヌの祭祀「キタキツネの霊送り」を記録したドキュメンタリー映画です。 この映画では、イオマンテ(霊送り)の儀式だけで続きを読む “『チロンヌプカムイ イオマンテ』歌と踊りと霊的儀式”

四辻藍美「アイヌ刺繍展」 と 「アイヌ ネノアン アイヌ」 

1986年に行われたアイヌの祭祀を描いた北村皆雄監督のドキュメンタリー映像が『チロンヌプカムイ イオマンテ』がリストアされ、劇場公開されたそうです。 “狩猟民のアイヌの伝統では、動物は肉や皮を土産に人間の国へ来るとされて続きを読む “四辻藍美「アイヌ刺繍展」 と 「アイヌ ネノアン アイヌ」 ”

工藤慈子 球美主義と切文字

ある方からアーティストの工藤慈子(くどうやすこ)さんの手ぬぐいをいただきました。大小さまざまな球が一塊となって、猫の形態のようだったり、流れゆく大きな球をになったり、となんとも不思議です。じっと見ているとひとつひとつの小続きを読む “工藤慈子 球美主義と切文字”

将軍池と都立松沢病院

少し前になりますが、世田谷区立将軍池公園を訪れました。 精神科の専門病院である都立松沢病院の広大な敷地内に池があります。大正時代に松沢病院の加藤普佐次郎医師と看護師ら、そして多くの患者さんにによって屋外作業療法の一環とし続きを読む “将軍池と都立松沢病院”

「流刑地にて」と入墨

フランツ・カフカの「流刑地にて」の投稿で、“判決文を皮膚に刻むこと”に言及しました。この物語はとある流刑地を訪れた旅行者が、何時間もかけて皮膚に直接、文字を刻み処刑する残酷な機械についての説明を将校から受けるシーンから始続きを読む “「流刑地にて」と入墨”

五味太郎「ときどきの少年」

自分が小さかったときも、そして自分のこどもたちが小さかったときに読んだり読み聞かせた五味太郎さんの絵本は両手では収まりきらない数にのぼります。 ひらがなは「ことばのあいうえお」で、かずは「たべたのだあれ」で学び、「まどか続きを読む “五味太郎「ときどきの少年」”