先月、(少なくとも私の周囲では)話題沸騰中の「統合失調症の一族」を読了しました。12人のこどものうち6人が統合失調症を発症したアメリカのとある大家族の軌跡を追うノンフィクション作品です。両親の馴れ初めから、家庭環境、発症続きを読む “ロバート・コルカ―「統合失調症の一家: 遺伝か、環境か」”
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「エコール」と「エヴォリューション」
映画「エコール」と「エヴォリューション」が同じ監督の作品と知らずに立て続けに観ました。これも何かの縁かと思い、文として記録に残したいと思います。 ルシール・アザリロヴィック(1961-)はフランスの映画監督です。「カルネ続きを読む “「エコール」と「エヴォリューション」”
将軍池と都立松沢病院
少し前になりますが、世田谷区立将軍池公園を訪れました。 精神科の専門病院である都立松沢病院の広大な敷地内に池があります。大正時代に松沢病院の加藤普佐次郎医師と看護師ら、そして多くの患者さんにによって屋外作業療法の一環とし続きを読む “将軍池と都立松沢病院”
「流刑地にて」と入墨
フランツ・カフカの「流刑地にて」の投稿で、“判決文を皮膚に刻むこと”に言及しました。この物語はとある流刑地を訪れた旅行者が、何時間もかけて皮膚に直接、文字を刻み処刑する残酷な機械についての説明を将校から受けるシーンから始続きを読む “「流刑地にて」と入墨”
アウトサイダー・アート
1945年にフランスの画家ジャン・デュビュッフェは精神疾患患者など美術の専門教育を受けていない人々が他者を意識せずに創作した芸術をアール・ブリュット、すなわち“生(き)の芸術”と名づけました。その後、1972年にイギリス続きを読む “アウトサイダー・アート”
式場隆三郎展「腦室反射鏡」
式場隆三郎 (1898~1965)は現在の新潟県五泉市に生まれ、新潟医学専門学校(現・新潟大学医学部)に学んだ精神科医であった。医業のかたわら、民藝運動、ゴッホ論、精神病理学入門、性教育書に至る驚くべき健筆をふるい、生涯続きを読む “式場隆三郎展「腦室反射鏡」 ”