国立民族学博物館、通称みんぱくは大阪の万博記念公園のなかにあります。これまでにパナソニックスタジアム吹田や万博記念公園、ららぽーとEXPOCITYなど周辺施設はそこそこの頻度で訪れていました。しかし、国立民族学博物館は看板を横目にみつつ、少し気になりながらもその日の主要目的地になることは今まで一度もありませんでした。
みんぱくを「行きたい場所」と認識するようになったのは、数か月前に出会った白眉研究者の皆さんがきっかけでした。共同研究や資料閲覧で頻繁に訪れる方、個人的な趣味で行った方、彼等が語るみんぱくの魅力に、近くまで行ったことがあるのにこれまで入館しなかったことを悔やんだのでした。
その後はひっそりと機会を窺いつづけ、ついに先月上旬に閉幕した国立民族学博物館の特別展「交感する神と人 ヒンドゥー神像の世界」と常設展を観に行くことができました。
自分の研究に関連する精神疾患や、中枢神経作用の薬物とかかわりのあるシャーマニズムにはもともと興味があり、ここ最近は自分のなかで民族学や文化人類学、民俗学への熱が高まりだしていました。そんな中、この特別展の情報が手元に転がりこみ、更には同期の白眉研究者が実行委員に名を連ねていることも知り、もうこれは向こう(みんぱく)が私を呼んでいるのだ!と確信したのでした。
特別展では、さまざまな神様の像や、ひとびとが神と交信する精神状態になるための儀式で用いる音楽や衣装、仮面などのツールや祭りの様子を写真や映像で垣間見ることができました。あまり時間がなくて常設展の方はだいぶ駆け足の鑑賞になってしまい、でも思った以上に気に入った展示が多く、もっとゆっくり時間を確保してまた来ます、と決意したのでした。ミュージアムショップの書籍コーナーも、街の書店で見かけない民族学関連の本が充実していて、興奮してしまいました。
太陽の塔を見上げながら公園を歩き、みんぱくで過ごした休日は、外の世界を取り込んで自分がまた少し広がったと感じるとても大切な一日となりました。
