京都大学未来フォーラム 森見登美彦氏対談

第77回京都大学未来フォーラムでは、作家の森見登美彦氏(農学研究科・修士課程修了)と人文科学研究所の藤原辰史准教授の対談がおこなわれ、新型コロナウイルス感染症拡大防止のため先月までオンデマンド配信されていました。

森見氏の大学時代の思い出や小説家としての生活、「書く」ということ…など面白い話ばかりで、とある休日の朝に夢中になって聞き入っていました。

その対談のなかで、森見氏が幼少期に影響をうけた作品として舟崎克彦「ぽっぺん先生と帰らずの沼」を挙げていました。岩波書店のあらすじ紹介文は以下の通りです。

大学構内の沼のほとりでお昼を食べようとしたとき,ぽっぺん先生の腕時計が突然止まった.その瞬間から,先生はウスバカゲロウ,鼻長魚,カワセミと変身しつづけ,奇妙な冒険がはじまった.

単行本も文庫も絶版のようで、早速オンライン古書店で入手して読みました。沼の魔法に翻弄される先生と大学構内の生き物たちとの愉快なファンタジー作品で、こども時代に出会いたかった!と思いました。

また、『フランツ・カフカの小説の書き方についての本を読んだとき、自分の小学校時代に小説を書いたときの方法と似ていてびっくりした』というお話もありました。「カフカの書き方」という本がありますが、これを読まれたのでしょうか。

森見氏の作品では、有名な「夜は短し歩けよ乙女」や「四畳半シリーズ」はもちろん、「宵山万華鏡」や「夜行」などの日常と異世界のはざまのような話が好きです。今になって読んだ2018年の作品「熱帯」は、佐山尚一の『熱帯』という謎の小説を巡る話です。いくつもの物語が複雑な入れ子構造になっており、物語の語り手がだれなのか、いま読んでいる小説はだれの「熱帯」なのか…と本の中で迷子になる感覚がたのしめました。

投稿者: Naho KONOIKE

大学の研究室で脳の研究をしています。このサイトでは、研究活動の紹介とともに日々感じたことなどを綴っています。このサイトのコンテンツは個人の見解であり、所属する機関とは関係ありません。

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