革のバッグを革物作家の9nuiさんにつくっていただきました。
昨年、「このバッグが欲しい!」と思えるような黒い革バッグの画像をウェブでたまたま見つけました。そのバッグを出品されていた作家さんに、「これと同じものをつくってください」という感じで初めてオーダーをしたのでした。一見シンプルなのですが、丁寧なつくりとラクダ革のびっくりするほどの軽さ、真鍮の留め具がついたベルトや横長のフォルムなどがとても気に入り、以来愛用しています。
今年になって、数年間つかってきたTHREAD-LINEのキャンバストートが遂にぼろぼろになってしまいました。A4ファイルも入るし物の出し入れが容易なので、仕事にスポーツ観戦にとガシガシ使ってきました。つぎも同じものにしようかな…と思いつつ、帆布生地は長年使うと角や持ち手の擦り切れがどうしても気になります。消耗していくのではなく、経年変化を愛でられるものがいいなと思いました。9nuiさんに明るい色の革のサンプルをいただき、いろいろ考えたうえで、初夏にアイボリー色の牛革のトートバッグを注文しました。
9nuiさんのウェブサイトではバッグがつくられる工程なども垣間見ることができます。注文から納品までの数か月のあいだも、いまごろ革が輸入されたかなとか、型紙から革が切られているのかな、とか、ちょうど縫っている頃かも、などと勝手に想像を巡らせ、待ち時間をたのしむことができました。
