現在、三鷹市美術ギャラリーで諸星大二郎展が開催中です。
諸星大二郎(1949年生まれ)は多数の熱狂的ファンをもち、異分野のクリエイター、研究者といった幅広い層からも絶大な支持を得ている漫画家です。1970年『ジュン子・恐喝』で実質的なデビューを果たし、74年『生物都市』で第7回手塚賞を受賞、本格的な活動を開始しました。(三鷹市スポーツと文化財団サイトより)
考古学者である稗田礼二郎を主人公としたシリーズ(いわゆる妖怪ハンター)の中のエピソード「黒い探求者」にはヒルコさまという異形がでてきます。このヒルコさまになってしまった考古学者であった八部少年の父の姿が顔出しパネルとして美術館に置かれているそうです。東京在住であったら、是非顔をだしに行くところですが…残念です。
個人的には、ある惑星に仕事にいき現地の女性に魅かれた男性の姿を描く、「男たちの風景」という短編がすきです。
諸星大二郎の作品は、異界を垣間見せてくれるものでもあり、でも逆にどこか懐かしさも感じるものが多いです。心を深いところで揺さぶられるのが魅力ですね。
