ある方からアーティストの工藤慈子(くどうやすこ)さんの手ぬぐいをいただきました。大小さまざまな球が一塊となって、猫の形態のようだったり、流れゆく大きな球をになったり、となんとも不思議です。じっと見ているとひとつひとつの小さい球が蠢く気がして少しぞわっとしたり。(これはトライポフォビア的な反応なのだろうか…?)
ご本人による紹介文では、“「球美主義-キュビズム-」を掲げて丸を使って絵を描いたり、「切文字」と名付けて文字を繋げて切ったりしています。”とあります。
穂村弘・堀本裕樹著『短歌と俳句の五十番勝負』の装画では箔押しされた「切文字」が何とも綺麗です。また、『耳なし芳一』や芥川龍之介の『藪の中』をモチーフとした作品では、この切文字だからこその表現がとても素敵だなと思いました。文庫版が出たとのことで、さっそく入手…

